絵描き歌にまつわる都市伝説やファンの間の誤解についても検証しておきましょう。代表的なものが「6月6日にUFOが落ちてくるのは、ドラえもんの製造日や原作者に由来する暗号なのではないか」という噂です。
取材の結果、この日付設定にオカルト的な意図は一切なく、単に「数字の6」がお腹の両脇から足にかけての丸みを帯びた輪郭線に見立てやすかったという作画上の都合によるものです。数字の「6」を左右対称に向かい合わせに書くことで、ドラえもんの特徴的な下半身と短足のフォルムが誰でも簡単に再現できるという、作詞者とアニメーターによる純粋なグラフィック上の閃きでした。
また、「大山版とわさび版で歌詞のフレーズが削除・改変された」という噂も完全に誤りです。テレビアニメのリニューアルに伴い主題歌が『ドラえもんのうた』から『夢をかなえてドラえもん』等へバトンタッチした歴史的経緯が混同され、「絵描き歌も歌詞が変わってしまったのではないか」という先入観がSNS上で一人歩きした結果に過ぎません。