イヤホンで耳が痛い状態を無理に我慢して使い続けると、皮膚トラブルから感染症へと悪化するケースが後を絶ちません。耳鼻咽喉科の臨床現場でも、日常的なイヤホン装着に起因する外耳道炎(がいじどうえん)や外耳道湿疹の診断件数は高止まりしています。
カナル型イヤホンを長時間装着すると、耳の内部は密閉され、体温と汗によって湿度・温度が急上昇します。この高温多湿な環境は、黄色ブドウ球菌や緑膿菌、さらには真菌(カビの一種である外耳道真菌症)にとって絶好の繁殖床となります。
以下のような症状が現れた場合は、単なるサイズ不適合ではなく感染症の初期段階である可能性が高いため、直ちに使用を中断し耳鼻咽喉科を受診する必要があります。
- イヤホンを外した後も耳の奥がズキズキと疼く
- 耳の中に強い痒みがあり、綿棒で触ると液体(浸出液)が付着する
- 耳たぶを引っ張ったり、耳の穴の前の突起(耳珠)を押すと激痛が走る
- 耳の中に異物感や詰まった感覚(耳閉感)が残る