同社の成長エンジンの中心に位置するのが、HER2標的のADC「エンハーツ(一般名:トラスツズマブ デルクステカン)」です。第一三共エンハーツ最新ニュースによれば、乳がんや胃がんにとどまらず、HER2低発現・超低発現領域や固形がん全般への適応拡大(がん種横断的承認)が進展しており、ピーク時売上高の試算は上方修正が続いています。
さらに市場の関心は、エンハーツに続く「次世代ADCパイプライン」の具現化へとシフトしています。第一三共が推進する独自のDXd-ADCプラットフォームからは、複数の有望新薬が臨床フェーズを駆け上がっています。
- Dato-DXd(ダトポタマブ デルクステカン):非小細胞肺がんおよび乳がんを対象にグローバル承認申請が進行中。競合薬に対する優位性データの積み上げが焦点。
- HER3-DXd(パトリツマブ デルクステカン):EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんをはじめとする難治性がんへの治療選択肢として開発を加速。
- 後続DXd-ADC群:DS-7300(B7-H3標的)、DS-6000(CDH6標的)など、米メルク(MSD)との大型提携案件がフェーズ2/3へ順次移行。
これら第一三共の新薬パイプライン群が順調に市場投入されれば、既存主力薬の特許切れ(パテントクリフ)を余裕で相殺する強固な収益基盤が完成します。掲示板における議論も、「エンハーツ一本足打法からの脱却が成功するか否か」という中長期の構造変化に焦点が移りつつあります。