カフスボタンを初めて扱う人が最も陥りやすい重大なミスが、「通常のワイシャツボタンと同じように袖口の端を重ね合わせてしまう(ラップ留め)」という過ちです。
カフスボタンによる留め方の基本作法は、袖の内側同士をぴったりと重ね合わせる「キッシング(Kissing cuffs / 挟み込み)」が鉄則です。袖口を丸めて筒状にするのではなく、袖の先端を合わせたときにヒレのように外へ突き出す形状を作ります。
具体的な装着手順と向きの確認ポイントは次の3段階です。
ステップ1:シャツの袖口を合わせる
腕を通した状態で、袖口の留め口を「内側の生地同士」が合わさるようにペタッと合わせます。ダブルカフスの場合は、まず袖を外側に折り返し、4枚の生地のボタンホールが一直線に重なるように位置を整えてください。
ステップ2:カフスボタンの表裏と向きを確認する
装飾が施されているメインフェイスが「手の甲側(外側)」を向くように配置します。腕を自然に下ろしたとき、あるいはデスクに手を置いたときに、第三者から装飾が見える向きが正解です。内側(手のひら側)に向けて差し込んでしまうと、裏側の留め具金具が露出してしまい不恰好になります。
ステップ3:外側から差し込んでロックする
スウィヴル式の場合、T字バーを一直線に倒して細い状態にし、外側(手の甲側)のホールから内側へ向かってシャフトを貫通させます。生地をすべて貫通させた後、内側から出たバーを90度カチッと回転させてT字型に広げ、抜け落ちないよう固定します。