スタイリングを決める際、多くの人が直面する難問が「半袖か長袖かの判断基準」です。これには明確な気象学的根拠と生理学的なアプローチが存在します。
一般的に、人間が「半袖1枚で寒さを感じず心地よい」と感じ始めるボーダーラインは、平均気温25度以上とされています。したがって、最高気温が23度止まりの日は、1日を通じて25度を超える時間帯が存在しないため、終日半袖1枚だけで外出すると夕方以降にほぼ確実に身体を冷やします。
さらに見逃せないのが「風速」と「湿度」の相互作用です。気象物理学の基本原則として、風速が1m/s強まるごとに体感温度は約1度低下すると言われています。例えば街頭の気温が23度であっても、春一番の余波やビル風によって風速4m/sの風が吹き抜ければ、肌が感じる温度は実質19度まで下がります。長袖のシャツや薄手のプルオーバーを基本とし、日差しの強い正午前後だけ腕まくりをして体温を調節するスタイルが最も失敗しない服装選びの理由です。