楽曲の魅力をさらに深めたのが、YouTubeで数千万回再生を記録しているミュージックビデオ(MV)の存在です。映像はロンドンの名門レコーディングスタジオ「Air Studios」で撮影されたスタジオライブセッションの映像を中心に構成されています。
監督を務めたのは、宇多田の数々の映像作品を手掛けてきたデヴィッド・バロン。派手な視覚効果や装飾を極限まで削ぎ落とし、マイクに向き合う宇多田ヒカルの表情と、サポートミュージシャンたちの生演奏の呼吸をそのままフィルムに収めました。華美な演出を排したこの映像アプローチは、楽曲が持つ「孤独感」と「剥き出しの感情」をストレートに視聴者へ届ける結果となりました。
制作当時、コロナ禍による渡航制限が残る中で、ロンドンの制作チームと日本のドラマ制作陣がリモートで密に連携を取りながら完成させたという経緯も、楽曲のソリッドな緊迫感に無意識の影を落としています。