株式会社ハーバー・リサーチの代表として、グローバル市場と国家安全保障の交差点に立つ平井氏は、2026年の最新地政学リスクがもたらす激変を冷徹に見つめている。米中対立の長期化と局地的な地政学的衝突は、サプライチェーンの分断を決定的なものにした。企業は「コスト効率」最優先の経営から「有事の供給継続性」を最優先する生存戦略へと、舵を切らざるを得ない。
日本経済を襲う最大の真相は、従来の輸出依存型モデルの限界にある。自国のコア技術を厳重に防衛しつつ、価値観を共有する同盟国との間で信頼できる供給網(フレンド・ショアリング)を再構築できるか。それが出来なければ、日本は単なる「技術の切り売り国家」へと転落するリスクを孕んでいる。