主流派団体「アレフ」からの脱退、そして新たな団体「ひかりの輪」の設立。この動きは社会に大きな波紋を広げた。単なる看板の掛け替えに過ぎないのではないかという疑心暗鬼が、世間を包み込んだからだ。
しかし、実際の内部構造は極めて複雑だ。「ひかりの輪」は、麻原の教えや絶対的帰依からの脱却を掲げ、哲学や心理学を取り入れた「思想学習サークル」への脱皮を主張する。だが、信者の心理的依存を完全に断ち切ることは容易ではない。
脱洗脳のプロセスは平坦な道ではない。一度植え付けられた強烈なマインドコントロールの毒素を抜く作業は、数年単位の対話と自己洞察を要する。過去の罪と向き合いながら、いかにしてカルト性を削ぎ落とすか。そこには一般社会からは見えにくい、血の滲むような葛藤と課題が今も横たわっている。