名倉潤さんが「タイ人キャラ」として国民的な認知を得た背景には、ネプチューン結成初期からの巧みなバラエティ演出と本人の類まれなるノリの良さがあります。
1990年代後半の『ボキャブラ天国』や『笑う犬』シリーズで頭角を現したネプチューンですが、メンバーの原田泰造さんや堀内健さんから「タイからやってきた名倉さん」と紹介されるボケが定番化。名倉さんが「日本人や!」と鋭くツッコむくだりは、瞬く間にお茶の間の爆笑をさらいました。
そのキャラクター性を決定づけたのが、人気トークバラエティ番組『しゃべくり007』です。番組内で名倉さんは、タイの屋台店主やムエタイ選手を模した衣装で登場したり、東南アジアの言語特有の抑揚を模した「エセタイ語」を流暢に披露したりしてスタジオを沸かせました。現地の言葉を全く話せないにもかかわらず、イントネーションだけでタイ語っぽく聞こえさせる話術はまさに職人芸であり、視聴者に「本物の現地人ではないか」と錯覚させるほどのインパクトを残したのです。