物語の中盤、ファンの間で瞬く間に広がったのがヒロアカ ベストジーニストの死亡疑惑でした。敵<ヴィラン>連合(後の超常解放戦線)へ潜入任務を行っていたNo.2ヒーロー・ホークスが、連合の幹部である荼毘の信用を得るための手土産として「ジーニストの遺体」を持ち込んだシーンが描かれたためです。
しかし、このヒロアカにおけるジーニストとホークスの偽装死は、公安主導のもとで事前に綿密に仕組まれた極秘計画でした。神野事件での重傷から療養中だったジーニスト自らが協力を申し出、最新の医療技術と薬物を用いて脳波や心肺機能を一時的に停止させる「仮死状態」を作り出していたのです。荼毘の警戒を掻い潜るため、命を懸けて欺く覚悟を見せたプロフェッショナリズムには驚かざるを得ません。
読者が歓喜したジーニストの復活劇が描かれたのは、原作漫画第292話「一糸の交わり」(コミックス第30巻収録)です。アニメ版では第6期第11話(通算124話)「ダビダンス」のラストシーンから第12話(通算125話)にかけて、絶体絶命のヒーローたちの前に上空から巨大なワイヤーを操り颯爽と現れ、戦況を一変させました。