原宿のストリートで見かけた20代の大学生カップルは、それぞれジュディとニックをモチーフにした限定キャップを被っていた。「前はいかにも『被り物』っていう主張が強すぎるアイテムが多かったけど、今のデザインは刺繍がワンポイントだったり、ニュアンスカラーで普段の服に合わせやすい」と笑顔で語る。
かつてディズニーのヘッドウェアといえば、パーク内で1日楽しむための「非日常のコスチューム」という位置づけが主流だった。しかし、ここ数年でその境界線は急速に曖昧になりつつある。主張しすぎないくすみカラー、洗練されたシルエット、そして一見するとハイブランドのストリートキャップのような質感。トレンドに敏感なZ世代にとって、それは「オタクっぽさ」を感じさせない、洗練されたセルフプロデュースのツールとして機能している。