「キラークイーン」の圧倒的な破壊力を前に、重傷を負いながらも彼が目指したのは自分の保身ではなかった。血まみれになりながら校舎を這い進み、仗助たちの元へ吉良の存在を知らせようとした動機。それは、「パパとママをあの男から守る」という一心だった。
死の恐怖に直面したとき、人間は本性を露わにする。恐怖に震えながらも家族と町を守るために立ち上がった13歳の少年は、その瞬間、間違いなく黄金の精神を体現する一人の戦士となった。ハーヴェストの最後の一個体がボタンを仗助に届けたシーンは、ジョジョ全史の中でも屈指の名場面として今も語り継がれている。