アイスクリームケーキを購入する際、一般の消費者が最も誤解しやすいのが「賞味期限」の概念と「クリスマス後の値引き」に関する都市伝説です。
日本の食品表示法上、アイスクリーム類は「−18℃以下の適切な冷凍環境下で保存される限り、品質の劣化が極めて極微である」と認められているため、法的な賞味期限の表示義務がありません。そのため、ケーキの箱や底面を見ても具体的な賞味期限の日付は記載されていません。
しかし、これは「いつまでも放置してよい」という意味ではありません。家庭用の冷凍庫はドアの開閉頻度が高く、庫内温度が頻繁に上下するため、時間の経過とともに「霜付き」「乾燥(フリーザーバーン)」「油脂分の酸化」が進行します。味と滑らかな舌触りを損なわずに美味しく味わうための実質的な賞味期限の目安は、受取から約3週間〜1ヶ月以内と捉えるのが業界の常識です。
そして、受取当日に多くの家庭を阿鼻叫喚に陥れるのが「冷凍庫に入らない問題」です。5号〜6号のケーキ箱は、直径だけでなく「外箱の高さ(約15cm〜20cm)」があります。受取日直前になって慌てて冷凍食品や保冷剤を破棄する事態を避けるため、購入前の冷凍室の容積確保は必須のタスクとなります。
また、ネット上で度々囁かれる「12月25日の夜や26日になればサーティワンのクリスマスケーキが半額で投げ売りされる」という噂は、明確な誤りです。
生洋菓子と異なり、アイスクリームケーキは売れ残っても翌日以降廃棄処分にする必要がありません。オーナメントや外装フィルムを取り外し、通常のアイスクリームケーキや別パッケージとして転用・維持できるため、大手コンビニやスーパーで見られるような半額値引きセールが敢行される構造的必然性がないのです。「26日以降の半額狙い」で待機するのは完全な空振りに終わると断言できます。