タブレット端末やスマートフォンが幼児期から身近にある2026年。便利さの裏で、子どもの身体感覚の未発達を懸念する声は少なくない。同園が実践するのは、徹底した「五感の解放」だ。裏山を駆け回り、虫を追いかけ、時には泥まみれになりながら遊ぶ。言葉で教えるのではない。自らの足で立ち、手で触れることでしか得られない学びが、ここには溢れている。
「最初は虫を怖がっていた都会育ちの子が、数ヶ月でカエルを素手で捕まえられるようになる」と、ある保育士は目を細める。この主体性を育む環境こそが、数値化できない非認知能力を高める鍵なのだ。