コンクリートに囲まれた都市部において、緑の確保は死活問題だ。再開発にあたり、旧キャンパスの中庭は広大なパブリックガーデンとして一般に開放された。四季折々の花々が咲き誇り、神戸の心地よい海風が吹き抜けるこの広場は、近隣住民の散歩コースとして定着している。
特に注目すべきは、雨水を利用したビオトープや、太陽光発電によるスマートベンチの設置だ。ベンチに座ってスマートフォンをワイヤレス充電しながら、読書にふける人の姿も珍しくない。かつて通学路だった急な坂道も、バリアフリーのスロープや小型の電動カートが運行されるようになり、高齢者でも訪れやすい工夫が随所に施されている。