「息の仕方ひとつで顔の形が変わるわけがない」と考える人も少なくありません。しかし、日本小児歯科学会や日本矯正歯科学会の臨床研究において、口呼吸 顔の変化 決定的な理由は解剖学的にすでに解明されています。その核心にあるのが「舌の定位置(スポット)」の崩壊です。
本来、リラックスした状態にあるとき、舌の全体は上顎の天井部分(口蓋)にぴったりと吸い付いていなければなりません。この状態にあれば、舌が内側から上顎を押し広げる支えとなり、綺麗なU字型の歯列と立体的な顔立ちが保たれます。ところが口で息を吸おうとすると、空気の通り道を確保するために舌根が沈み込み、舌が下あごの歯列の内側に落ちる低位舌(ていいぜつ)と呼ばれる状態に陥ります。
舌という強力な筋肉の内側からの支えを失った上顎骨は、頬の外側からの圧力に負けて狭く押し縮められ、上顎歯列がV字型に狭窄します。その結果、行き場を失った前歯が前方に押し出されて出っ歯(上顎前突)になりやすくなります。さらに口を開け続ける生活が日常化すると、下顎は重力と筋肉の引っ張りによって後下方へ回転するように落ち込みます。これが口呼吸 顎 後退 原因の正体です。顎が後ろへ引っ込むことで気道が狭くなり、息苦しさを解消するために頭を前に突き出す猫背姿勢が定着し、顔全体のバランスが崩れていきます。