インターネット上では「PL学園はすでに廃校になったのか」「取り壊しが始まったのではないか」といったPL学園の廃校の噂が頻繁に飛び交っています。法的な観点から正確に整理すると、学園は「廃校(学校法人の解散・認可取消)」ではなく、在校生の卒業を待って休止状態に入るPL学園の休校というステータスにあります。
学校法人が正式に廃校届を提出し受理されない限り、書類上は学校として存続します。しかし、実質的な教育活動が停止することは明白であり、世間一般の認識としてはPL学園閉校の真相として受け止められています。では、なぜここまで頑なに募集停止と休校の道を選ばざるを得なかったのか。その本質的な原因は、母体であるパーフェクトリバティー教団の地殻変動にあります。
PL学園は元来、パーフェクトリバティー教団(PL教団)の教義である「人生は芸術である」を教育理念に掲げ、信者の子弟教育と教団の象徴として設立された学校です。かつては毎年8月1日に開催される「PL花火芸術」が日本有数の規模を誇り、全国から数多くの信徒と寄付金が集まる巨大宗教団体でした。学園の広大な敷地や手厚い教育環境、野球部の遠征費なども、教団の潤沢な資金力によって支えられていました。
ところが、平成から令和にかけて新宗教離れが急速に進み、教団の信徒数は激減しました。高齢化に伴う財務基盤の弱体化は避けられず、巨額の赤字を垂れ流し続ける学校法人への財政支援は限界を迎えていたと指摘されています。教団内部での路線対立やガバナンスの変化も重なり、「もはや野球部や学園を教団の広告塔として維持する経済的・組織的体力が尽きた」というのが、PL学園休校の理由における最大の構造要因です。