2021年11月に83歳で死去してから歳月が流れた2026年現在、細木数子氏に対する世間の評価は二極化の様相を呈しています。
SNSやネット掲示板における言説を分析すると、全盛期をリアルタイムで知らない若い世代からは、TikTokやYouTubeの切り抜き動画を通じて「歯に衣着せぬ毒舌で芸能人を論破する面白いおばあちゃん」という、一種のコンテンツとして消費される傾向が見られます。バラエティ番組で見せた圧倒的な話術や間合いの取り方は、タレントとしての純粋な才能として評価されている側面もあります。
一方で、昭和・平成の報道をリアルタイムで目撃してきた世代やメディア研究者の間では、「オカルトとメディアの共犯関係が生んだ最大のタブー」としての検証が続いています。彼女がテレビを去った後、養子縁組を結んだ細木かおり氏が六星占術の継承者として活動を続けていますが、かつてのような裏社会の影や過激な脅し文句は周到に排除され、現代的なライフスタイルアドバイスへと脱色されています。
ネット上の生の声を見ても、「あの時代のテレビは無茶苦茶だったが熱量はあった」「今なら一発でBPO案件だし逮捕されてもおかしくない」といった、コンプライアンス以前の昭和・平成の熱狂と闇を象徴するアイコンとして位置づけられています。