SNSやネット掲示板に投下される膨大な「紅白歌合戦 ネットの反応」を詳細に分析すると、視聴者が紅白に求めている本質が世代ごとに完全に分裂している実態が浮き彫りになります。
知恵袋やYahoo!ニュースのコメント欄、5chなどで目立つ中高年層の意見は、「知らない歌手ばかりで感情移入できない」「演出がガチャガチャして歌が心に響かない」といった情緒と郷愁の喪失に対する嘆きです。彼らにとって紅白とは、1年間の世相を振り返り、誰もが口ずさめる名曲をじっくり聴く「精神的儀礼」でした。
対照的に、Xを中心とするデジタルネイティブ層は、リアルタイムでツッコミを入れながらネタとして消費する「参加型フェス」として紅白を捉えています。過剰なCG演出や司会者のちょっとした噛み、唐突なコラボレーションに対して「カオスすぎる」「シュールで面白い」といった実況ポストを連投し、タイムラインの盛り上がりそのものを楽しむ傾向が定着しています。
つまり、番組自体のクオリティが劇的に劣化したわけではなく、1つの番組で全世代の好みを同時に満たすというビジネスモデル自体が破綻を迎えていることこそが、ネット上で不満が噴出し続ける根本的な原因と言えます。