明石駅周辺で買い物をする際、「以前あったはずのユニクロが見当たらない」と戸惑う声が今も聞かれます。かつて明石駅東側の商業施設「アスピア明石」のキーテナントとして親しまれていた店舗は、数年前に営業を終了しました。また、駅高架下の「ピオレ明石」にもユニクロは入居していません。
アスピア明石ユニクロ閉店理由の背景には、ファーストリテイリングが推し進める「スクラップ&ビルド戦略」があります。同社は近年、手狭な標準規模テナントを順次整理し、天井が高く通路の広い大型店舗や独立ロードサイド店舗への集約を進めてきました。アスピア明石店は駅近で利便性が高かったものの、大型什器の導入やフルラインナップ展開を行うには売場面積に制約があり、定期建物賃貸借契約の満了期を迎えたタイミングで大久保エリアの大型拠点へ役割を引き継ぐ形となりました。
ピオレ明石に関しても、駅直結のコンパクトなファッションフロア構成をとっており、GUなどの姉妹ブランドや別のアパレルが配置されています。そのため、明石駅を日常利用する通勤・通学客は、JRで数駅足を延ばして大久保駅前の明石ビブレ店へ向かうか、三ノ宮方面・神戸市西区の店舗へ立ち寄るスタイルが主流です。