看護師国家試験において、フィンクの危機モデルは「精神看護学」や「成人看護学」の状況設定問題で頻繁に出題されます。確実に得点するためのポイントは以下の2点に集約されます。
1つ目は、「患者の言動から現在の段階を正しく同定できるか」です。例えば、「検査結果が間違っているに違いないと言い、病気の話題を避けている」であれば防御的退行、「涙を流して自分はもう生きている価値がないと訴えている」であれば承認期と瞬時に判断できる知識が求められます。
2つ目は、「その段階において最も適切な看護ケアを選択できるか」です。国家試験の選択肢で頻出の誤答パターンは、「防御的退行の患者に対して真実を厳しく突きつけて説得する」「承認期の患者に対して安易に前向きなリハビリを強要する」といった、プロセスを無視した介入です。患者の心理的防衛や悲嘆の必要性を理解しているかどうかが合否の分かれ目となります。