「内服薬だから副作用も点滴よりずっと軽いはず」という認識は危険な誤解です。経口抗がん薬も強力な医薬品であり、点滴とは異なるパターンで様々な副作用が出現します。
従来の点滴治療で患者を悩ませてきた激しい吐き気や急激な脱毛については、経口薬の種類によっては比較的抑えられるケースも見られます。しかし、その代わりに以下のような特有の副作用が顕著に現れることがあります。
代表的なものが、手のひらや足の裏が赤く腫れ、強い痛みやひび割れ、水ぶくれを生じる「手足症候群」です。カペシタビンや一部の分子標的薬で頻発し、歩行やスマートフォンの操作など日常生活に支障をきたすことがあります。また、頑固な下痢、全身の皮膚乾燥やニキビ様皮疹、口内炎、高血圧、肝機能障害、さらには発熱や息切れを伴う間質性肺炎のような重篤な初期症状にも警戒が必要です。