オレンジタブの人気過熱に伴い、市場には復刻モデル(LVC:リーバイス・ヴィンテージ・クロージング等)や巧妙なカスタム品・偽物も流通しています。誤認購入を防ぐためのチェックポイントを把握しておく必要があります。
まず復刻版との違いですが、2010年代以降にリリースされた復刻ラインは、生地の質感やタブの形状を精密に再現しているものの、内タグに日本語表記の代理店タグ(リーバイ・ストラウス ジャパン等)が縫い付けられています。また、復刻版はステッチのピッチや生地の毛羽立ちが均一であり、70年代オリジナル特有の不均一な縫製や独特のオンス感(生地の重み)とは差異があります。
悪質な偽物・リメイク品で見られる手口として、「通常のスモールeモデルに後付けでBig Eタブを移植する」「近年のアジア製ジーンズに古いジッパーを付け替える」といったケースが挙げられます。以下の3点を必ず同時に確認してください。
①トップボタン裏の刻印(数字やアルファベットが70年代当時の米国内工場コードと一致しているか)
②ジッパーテープとスライダーの経年変化がデニム本体と整合しているか
③タブの縫い付けステッチが後からほどいて縫い直された形跡(糸の色浮きや二重縫い)がないか
【プロの結論】オレンジタブを選ぶべき人・慎重になるべき人の判断基準
ファッション史と市場動向を踏まえた、購入判断の明確な基準は以下の通りです。
【選ぶべき人】
・70sカルチャー、ヒッピー、グラムロック、グランジなどの文脈を取り入れたスタイリングを好む方
・細身のスリムシルエット(606)や脚長効果の高いフレアライン(646・517)を求めている方
・501のストレートとは一線を画す、個性的なヴィンテージデニムを探している方
【慎重になるべき人】
・赤耳(セルビッジ)のロールアップや、肉厚なヘビーオンスデニムの質感を絶対条件とする方
・当時のオリジナルは股上が深くウエスト位置が高いため、ローライズや現代的なリラックスバギーシルエットを好む方