日本代表における「イケメン選手」の存在は、決して昨今始まった現象ではありません。1990年代後半のワールドカップ初出場期から現在に至るまで、各時代を象徴する実力派のスターたちがバトンを繋いできました。
かつて社会現象を巻き起こしたのが、シャルケで欧州チャンピオンズリーグ準決勝のピッチに立ち、日本代表の右サイドを支え続けた内田篤人です。甘いマスクと少年のような無邪気さを持ちながら、ドイツの過酷なブンデスリーガで屈強なアタッカーたちを完封した圧倒的な実力。メディアに対して安易に迎合せず、自著や現役引退時の記者会見で語った「批判も称賛もピッチの結果がすべて」という潔い哲学は、後進の選手たちに大きな影響を与えました。歴代イケメン選手を振り返る議論において、内田の名は今なお特別な指標として挙げられます。
宮本恒靖のフェイスガード姿が世界を魅了した2002年日韓大会、中田英寿の孤高のプロフェッショナリズム、そして内田篤人が牽引した2010年代を経て、現在のチームは「全員が欧州基準の戦闘力を持つ集団」へと深化を遂げました。
カタールW杯で見せた「三笘の1ミリ」からの逆転アシスト、ドイツを粉砕した浅野拓磨や堂安律の強烈な一撃、そして相手の猛攻を身を挺して跳ね返し続けた冨安健洋や板倉滉の死闘。数々の名シーンにおいて共通しているのは、「勝利のために自己を犠牲にして極限まで戦い抜く覚悟」が、選手の表情をこの上なく精悍に輝かせているという事実です。