本作の公式発売日は2010年2月24日。当初は日産自動車「セレナ」のCMソングとして書き下ろされた楽曲でした。「モノより思い出」というキャッチコピーで家族の絆を描き続けてきた同車のタイアップにおいて、サンボマスターが提示したテーマは、子どもたちの無謀な挑戦を温かく見守り、背中を押す親世代の眼差しとも見事に合致しました。テレビCMから流れる疾走感あふれるサウンドは瞬く間に茶の間に浸透し、日常を生きるファミリー層のアンセムとして強固な基盤を作ります。
そして、この曲の運命を決定づけたのが、2017年の映画『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』、そして2018年に放送されたTBS系金曜ドラマ『チア☆ダン』への起用でした。映画では福井商業高校チアリーダー部「JETS」が全米制覇を成し遂げる奇跡の実話をもとにしたクライマックスの劇中歌として観客の涙腺を崩壊させ、翌年のドラマ版(土屋太鳳主演)では満を持してメイン主題歌に抜擢されたのです。
ドラマの撮影現場では、チアダンスの過酷な練習に挑むキャスト陣が休憩中にもこの曲を合唱し、自らを鼓舞していたというエピソードが当時の公式レポートや制作発表会見でも明かされています。フィクションとノンフィクションの境界を飛び越え、リアルな汗と涙を流す現場に寄り添い続けたことで、楽曲の持つエネルギーは何倍にも増幅していきました。