ニキビやアトピー性皮膚炎の治療において、2020年代半ばから医療水準は劇的な転換期を迎えています。「皮膚科に行ってもステロイドやビタミン剤を出されて終わり」という旧来のイメージは、最新の保険診療ガイドラインにおいては過去のものとなりつつあります。
繰り返すニキビを根本から断つ「毛穴詰まりの除去」
ニキビ(尋常性痤瘡)治療では、炎症を起こした赤ニキビを抗生物質で鎮火させるだけでは再発を防げません。現在は、ニキビの前段階である微小面皰(毛穴の詰まり)を解消する「過酸化ベンゾイル(ベピオなど)」や「アダパレン(ディフェリンなど)」、およびそれらの配合剤を維持療法として数ヶ月から半年以上継続することが標準治療として確立されています。
郡山市内の専門医の間でも、使い始めに起こりやすい乾燥や皮剥け(随伴症状)を乗り越えるための「保湿剤との併用手順」を細やかに指導してくれる医師ほど、高い治療継続率と治癒実績を上げています。
アトピー性皮膚炎のパラダイムシフトと新規全身療法
アトピー性皮膚炎においても、従来のステロイド外用薬やプロトピック軟膏に加え、炎症シグナルをピンポイントで遮断する「ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害外用薬(コレクチム軟膏)」や「PDE4阻害薬(モイゼルト軟膏)」が登場し、外用療法の選択肢が大幅に広がりました。
さらに、難治性・中等症以上の成人・小児アトピーに対しては、生物学的製剤(デュピクセントなど)や経口JAK阻害薬による全身療法が保険適用となっています。郡山市内でも、総合太田病院や星総合病院、福島県立医科大学附属病院と密接に病診連携を結ぶ開業医が増加しており、重症化した場合でも高次医療機関へスムーズに紹介できる体制が整っています。