2018年2月に開催された平昌冬季五輪において、カーリング日本女子代表のロコ・ソラーレ(当時・LS北見)は、日本カーリング史上初となるオリンピック銅メダルを獲得しました。その激闘の最中、チームを象徴する言葉として列島を駆け巡ったのが「そだねー」でした。
カーリング中継では、選手が着用するピンマイクを通じて氷上の作戦会議(アイス上でのディスカッション)がリアルタイムで放送されます。1投ごとにミリ単位の精度が求められる重圧下で、選手同士が怒号や指示ではなく、「そだねー」「そうだね、いいよー」と柔らかなトーンで互いの意見を受け止める姿は、従来のスポ根的な上下関係を見慣れていた視聴者に鮮烈な驚きを与えました。
さらに、第5エンド終了後のハーフタイムにエネルギー補給を行う「もぐもぐタイム」も大反響を呼び、チームが地元・北海道北見市のお菓子「赤いサイロ」(清月)を食べる様子が放映されると、全国で注文が殺到し長期の品薄状態が続くなど、経済的な波及効果も生み出しました。
自由国民社が主催する「2018 ユーキャン新語・流行語大賞」の選考委員会は、12月3日の公式発表資料において、過度な上下関係や威圧的な指導が問題視されていた当時のスポーツ界に対するアンチテーゼとしての価値や、相手を肯定し尊重する響きが国民に癒やしを与えた点を高く評価し、満場一致で年間大賞に選出しました。