セブン-イレブンをはじめとする大手コンビニ各社が看板商品であるホットスナックの価格改定に踏み切った背景には、単一の理由ではなく、世界規模で同時多発したサプライチェーンの構造変化が存在します。レジ横フーズの主力商品であるから揚げ棒が直面した最大のトリガーは、鶏肉原料価格の世界的急騰と歴史的な円安水準の定着です。
日本のコンビニで流通するから揚げ棒の多くは、タイやブラジルなどの海外加工拠点で生産され、急速冷凍された状態で日本へ輸入されています。しかし、世界的な穀物価格(飼料用トウモロコシ等)の高騰により現地での養鶏コストが跳ね上がっただけでなく、エネルギー価格上昇に伴う冷凍輸送コストやコンテナ運賃が倍増しました。
さらに見逃せないのが揚げ油のコストです。菜種油やパーム油といった油脂類の国際相場が天候不順やバイオ燃料需要の拡大で高騰し、各店舗での調理コストを直撃しました。これに国内の深刻な人手不足に伴う店舗人件費および配送トラックドライバーの不足(いわゆる物流の2024年問題以降の運賃引き上げ)が重なり、従来の100円台前半というプライシングを維持することが物理的に不可能となったのです。