小力にとって最大の試練となったのが、長州力本人との初対面でした。当時の長州力といえば、リング内外で周囲を圧倒する存在感を放つプロレス界のドン。挨拶に出向いた小力は、控室の前で極度の緊張から震えが止まらなかったと後に振り返っています。
一部のメディアで「長州力に小力が怒られた」と報じられたエピソードの真相は、威圧感に縮こまる小力に対し、長州力が放った厳しい一言にありました。おどおどしながら挨拶する小力を見た長州力は、「やるならもっと堂々と胸を張ってやれ!」と一喝したのです。
これは芸を否定する怒りではなく、プロとして人前に立つ表現者への叱咤激励でした。小力はこの言葉で本家の覚悟の深さを実感し、以降は長州力への最大限のリスペクトを胸にモノマネを続ける決意を固めました。