上大岡への転居を検討する際、不動産図面やスペック上の徒歩分数だけを見て契約すると最大の落とし穴に直面します。それこそが、上大岡駅周辺の坂道と住環境の理由です。
上大岡駅は、大岡川が削り出した細長い谷底の低地に位置しています。そのため、駅から東西に5分も歩くと、丘陵地へと向かう急勾配の坂道や長い階段が待ち受けています。笹下、森が丘、別所といった住宅エリアは高台の良好な風通しと眺望が得られる反面、日常の歩行や自転車移動には相応の体力が求められます。「徒歩10分」と表記されていても、体感的には急坂を登るため15分以上かかるケースも珍しくありません。
この過酷な地形を支えているのが、駅直結の巨大な上大岡駅バスターミナル路線情報です。神奈川県内でも屈指の運行本数を誇り、横浜市営バス、京浜急行バス、江ノ電バス、神奈中バスが各方面の丘陵住宅街へと網の目のように路線を展開しています。平日の通勤時間帯には数分おきにバスが発着するため、地元住民の多くは「駅から自宅まではバス移動」を前提としたライフスタイルを確立しています。物件探しの際は、駅からの徒歩距離だけでなく、最寄りのバス停の位置と運行本数を必ず確認することが失敗を防ぐ鍵です。