日本語特有の身体表現である「膝の皿」「膝小僧」「膝枕」は、英語ではどのように翻訳されるのでしょうか。単語のパーツをそのまま置き換えるだけでは通じない典型例を見ていきます。
「膝の皿」と「膝小僧」の英語表現
「膝の皿」は、英語でkneecap(ニーキャップ)と表現します。文字通り「膝にかぶさる帽子」という成り立ちで、日常会話で最も親しまれている単語です。一方、整形外科などの医療現場や学術的な場面では、ラテン語由来のpatella(パテラ)という専門用語が用いられます。
日本語の「膝小僧」のように子どもや関節を愛嬌を込めて呼ぶ完全一致の単語は英語には存在しませんが、解剖学的な突起部として指す場合は同じく「kneecap」や「the front of the knee」と表現するのが通例です。
文化的な違いが浮き彫りになる「膝枕」の英訳
「膝枕」を「knee pillow」と直訳すると、医療機関で腰痛予防や関節保護のために両脚の間に挟む「膝用クッション」を意味してしまい、意図が伝わりません。
日本語で言うところの「誰かの膝(太もも)に頭を乗せて横たわる」という行為を英語で表現する場合、座った人の「lap」を使うため、以下のような言い回しになります。
- rest one's head on someone's lap(〜の膝枕で頭を休める)
- lay one's head on someone's lap(〜の膝の上に頭を横たえる)
- use someone's lap as a pillow(〜の膝を枕代わりにする)
「He fell asleep with his head on her lap.(彼は彼女の膝枕で眠りに落ちた)」のように、前置詞「on」と「lap」を組み合わせるのがネイティブにとって最も自然な情景描写となります。