ネット上の議論において時折見受けられるのが、「わんぱくでもいい」という言葉を「親による育児放棄(ネグレクト)やマナー違反の正当化」と同一視してしまう誤解です。公共の場で騒ぐ子どもを放置する親が「わんぱくだから仕方ない」と言い訳に使うケースが批判の対象となることがありますが、これは本来の趣旨から完全に逸脱した解釈です。
言葉の語源を精査すると、「わんぱく(腕白)」は元来、元気があり余って少し悪戯好きだが、悪意がなく素直な子どもの気質を指します。丸大食品のCMが伝えたかったのは、他人に迷惑をかける無法者の推奨ではなく、「型にはめられた優等生像から子どもを解放し、内発的な好奇心と生命力を肯定する」という教育的メッセージでした。
また、「たくましさ」の真意も単なる腕力や体力の強さだけを意味していません。自然界の厳しさの中で仲間と協力し、火を起こして食事を分け合うCMの映像描写が示す通り、困難に直面した際に自らの頭で考え、周囲と連帯して乗り越えていく「生活力と協調性」こそが、このフレーズが提示した本質的な強さなのです。