外食だけでなく、中食や家庭内調理の領域にも肉寿司の波が押し寄せています。近年はフードデリバリーやテイクアウトの専用容器が改良され、時間が経ってもシャリが硬くならず、肉の脂が固まりにくい工夫が施された本格的な折詰が人気を博しています。
また、自宅で手軽にプロの味を再現するレシピも注目されています。市販のローストビーフ用ブロック肉を使い、58度前後の低温調理器や炊飯器の保温機能でじっくり火を入れた後、薄切りにして酢飯に乗せる手法が一般的です。シャリには通常の米酢ではなく、バルサミコ酢やりんご酢を少量ブレンドすることで、肉のコクを引き立てるモダンな味わいに仕上がります。
現在のトレンドとしては、ウニやイクラを贅沢に乗せた「うにく」のような派手な演出から一歩進み、「発酵調味料(醤油麹・黒ニンニクソース)とのペアリング」や、和牛の経産牛(エイジングビーフ)を活用したサステナブルで深い味わいの赤身握りへとシフトしています。