ヨーロッパで死刑が廃止された真の理由|日本との決定打と歴史の真実

ヨーロッパで死刑が廃止された真の理由|日本との決定打と歴史の真実

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日本と欧州主要国の制度・思想の違いを客観的データで整理すると、司法と国家権力に対する根本的なアプローチの差が浮き彫りになります。

国・地域法的位置づけ・廃止年最高刑・代替刑制度の基本思想・背景日本存置(絞首刑)
刑法第11条死刑
(次善刑は無期懲役)応報感情の満足、被害者遺族感情の重視、国民意識の支持(世論調査で約8割が容認)ドイツ1949年憲法で全廃
(ボン基本法102条)終身刑
(15年経過後に仮釈放審査)ナチス全体主義への反省、国家による生命侵害の絶対禁止、人間の尊厳の絶対的保障フランス1981年法律で全廃
2007年憲法に明記非仮釈放期間付き終身刑
(最長30年など)政治的リーダーシップによる断行、国家の殺人権限否定、人権思想の徹底イギリス1965年時限廃止
1969年通常犯罪廃止
1998年完全廃止終身刑
(全生涯服役命令制度あり)相次ぐ歴史的冤罪事件の反省、誤判リスクの根絶、コモン・ローの進化ベラルーシ存置(銃殺刑)
欧州唯一の存置国死刑権威主義体制の維持、国家権力の誇示、欧州人権基準の拒絶

犯罪抑止力に関する議論についても、欧州では実証データに基づいた検証が重ねられてきました。国連や欧州各国の犯罪統計研究所による数十年単位の追跡調査において、「死刑の存在が殺人などの凶悪犯罪に対して固有の抑止力を持つ」という統計的証拠は見出されていません。実際に死刑を廃止したイギリスやフランス、ドイツなどにおいて、廃止直後に殺人発生率が跳ね上がったという現象は確認されず、犯罪率は社会・経済情勢や警察の検挙体制に左右されるという結論が定着しています。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。