子役から本格的な実力派女優への完全な脱皮を決定づけたのが、2020年公開の河瀨直美監督映画『朝が来る』です。14歳で予期せぬ妊娠・出産を経験し、葛藤の末に我が子を手放す少女・片倉ひかり役を演じ切りました。役作りのために撮影前から実際に過酷な環境に身を置き、体重の増減や髪の毛を自ら切るなど極限まで役と同化した演技は映画関係者に強烈な衝撃を与えました。
この演技によって、第44回日本アカデミー賞新人俳優賞、第45回報知映画賞助演女優賞、第75回毎日映画コンクール女優助演賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞など、国内の主要映画賞を総なめにしました。さらに2021年のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』では、ヒロインの妹・未知役として、地方で生きる若者のやるせなさや姉への複雑な愛情を繊細なグラデーションで演じ分け、お茶の間の幅広い世代にその実力を知らしめました。