パンサー尾形さんが視聴者から拒絶反応を示される背景には、大きく分けて3つの要因が存在します。これらは単なる個人的な好悪にとどまらず、現代のテレビ視聴者が求める倫理観や心地よさと真っ向から衝突した結果生じた摩擦と言えます。
第1の理由は、「声が大きくてうるさい」「力技で押し通す芸風」に対する生理的な忌避感です。スタジオトークにおいて、繊細なフットワークや巧みなワードセンスで笑いを取る向井慧さんや菅良太郎さんに対し、尾形さんの武器は圧倒的な声量と身体を張ったギャグのみ。静かに番組を楽しみたい層や、知的な掛け合いを好む層からは「画面越しでも耳障り」「話の腰を折る」と敬遠されがちでした。
第2の理由は、最も深刻な批判を呼んだ妻(あいちゃん)への異常な束縛とモラハラ疑惑です。『ロンドンハーツ』をはじめとする検証企画で明らかになった尾形さんの家庭内ルールは、当時の視聴者に少なからぬ戦慄を与えました。 具体的には「胸元が開いた服やノースリーブの禁止」「男性医師による内科検診の拒絶」「美容師の性別制限」「外出時の頻繁なGPS監視や電話確認」など、常軌を逸した独占欲が次々と露呈。「笑えないレベルの支配欲」「パートナーを一人の人格として尊重していない」と、SNSや女性向け掲示板を中心に厳しい批判が集中した経緯があります。
第3の理由は、「滑ることへの恐怖から生じる逆ギレや他責傾向」です。若手時代のコント番組やトーク番組において、自身のミスを共演者や後輩のせいにしたり、感情的になって怒鳴り散らしたりする立ち回りが散見されました。これがバラエティ上のプロレスであることを理解できない視聴者には、「理不尽で器の小さい先輩」として映ってしまったのです。