最果タヒの活動において、従来の作家と決定的に一線を画すのが「展覧会」を通じた詩の空間化です。
横浜美術館、PARCO MUSEUM TOKYO、福岡市美術館、佐賀県立美術館など、全国各地の美術館や文化施設で開催されてきた個展『最果タヒ展 われわれはこの距離を愛している』や『詩の波をたてる』では、紙の本から飛び出した言葉たちが壁面、モビール、映像、立体オブジェとして空間全体に配置されました。
鑑賞者は順路通りに本を読むのではなく、歩く速度や視線の動かし方によって、言葉との出会い方を自分自身で選択します。「読む」という行為を「歩き、見上げ、佇む」という身体的体験へと昇華させたこの試みは、アート界・デザイン界からも極めて高い評価を受けました。
さらに、RADWIMPSの楽曲への寄稿やアーティスト・清川あさみとの共作、人気声優や俳優との朗読プロジェクトなど、ジャンルを超えたコラボレーションを次々と成功させ、現代詩のフロンティアを拡張し続けています。