保護から年月が経った今も、検索エンジンには「斎藤杏花その後」といったキーワードが多く入力されています。これに対するネットの反応は二極化しています。一方は「彼女が今幸せに笑って暮らしていることを願う」という純粋な祈りや応援の声ですが、もう一方は「本名や現在の顔写真を特定しようとする」心無い興味本位の詮索です。
公開捜査の性質上、当時は実名報道がなされましたが、保護された時点で彼女は被害者であり、現在は一私人です。事件によって奪われた青春時代の時間は取り戻せませんが、これからの未来をどう生きるかは完全に彼女自身の自由です。回復の過程にある被害者に対し、過去のレッテルを貼り続けたり居場所を暴こうとする行為は、二次被害に他なりません。静穏な環境を社会全体で維持することが、何よりも求められています。