改修を手掛けたのは、建築家の青木淳氏と西澤徹夫氏です。2人が打ち出したコンセプトは「保存と再生のハイブリッド」。歴史あるファサードの魅力を一切損なうことなく、建物の手前にある広場を緩やかな傾斜で掘り下げ、地下1階に新メインエントランスを設ける大胆な設計が施されました。
その象徴が、ファサードの足元に伸びる流麗なガラスのファサード「ガラス・リボン」です。外の光を優しく取り込むエントランスロビーは開放感にあふれ、歴史ある重厚な外観と軽やかなガラスの対比が見事な調和を生み出しています。
さらに、かつて大木が生い茂っていた中庭はガラス屋根で覆われた光の間へと再整備され、敷地奥には現代美術に対応した新館「東山キューブ」が誕生しました。屋上テラス「東山キューブテラス」からは、壮麗な東山の稜線と日本庭園を一望でき、京都の景観美をまるごと体感できる特等席となっています。