「つまり」「言い換えると」を表す英語表現として、「in other words」と並んで頻出するのが「that is to say」です。日本語訳だけを見るとほぼ同一に見えますが、実際の会話や文書における機能とトーンには明確な境界線が存在します。
最大の違いは「置き換えの方向性」です。「in other words」が「別の分かりやすい表現や包括的な要約」へスライドさせるのに対し、「that is to say」は「情報の絞り込み・厳密な再定義」に使われます。曖昧な範囲を限定し、「具体的にはこういう範囲を指している」と輪郭をはっきりさせるのが「that is to say」の本来の機能です。
また、文体の格調にも差があります。「in other words」は日常会話からビジネス文書まで全方位で使える柔軟性を持っていますが、「that is to say」は硬質で学術論文や契約書、格調高いエッセイなどに好まれる傾向があります。カジュアルなオフィス内ミーティングで「that is to say」を多用すると、やや大仰で形式張った印象を与えるケースもあるため、場に応じた使い分けが求められます。