試験本番や日常の読書で即座に判別したい場合、プロの指導者が提唱するいくつかの明確な基準が武器になる。感覚に頼らず、耳と目で判断できる3つの鉄則を押さえておこう。
第1のルールは「その音単体で意味が通じるかどうか」だ。「川(かわ)」「青(あおい)」のように、単独で発音して情景や意味がすぐに浮かぶものは原則として訓読みである。一方、「セン」「セイ」と単体で発音されても具体的な意味が直感的に伝わらないものは音読みであるケースが極めて高い。
第2のルールは「促音(っ)や長音(ー)が含まれているか」という点だ。「学(ガク・ガッ)」「通(ツウ)」のように小さな「つ」や伸ばす音を伴うものは、古代の中国語の発音規則に由来する音読みの特徴である。光村図書出版の国語教科書やNHK高校講座の解説番組でも、こうした音韻的アプローチは効率的な見分けのコツとして繰り返し紹介されている。
第3のルールは「送り仮名が付くかどうか」だ。「話す」「美しい」のように送り仮名を伴って動詞や形容詞として機能する読み方は、日本語の文法体系に組み込まれた訓読みに限られる。