カスタムブームの過熱に伴い、専門店には毎月のように「ネットで購入した外装がどうしても綺麗に付かない」という持ち込み相談が寄せられています。大手バイクショップのベテラン整備士は次のように証言します。「多くのオーナーが『同じゼファー400系だから付くだろう』とフリマアプリで落札してしまいますが、フレームの仕様変更や経年劣化による個体差を軽視しているケースが目立ちます」。
失敗の背景にある主因は、30年近く経過したネオクラシック特有のフレームの微小な歪みと、前オーナーによる過去の修復歴です。転倒歴のある車両ではシートレールやタンクの受けゴムステーが数ミリ単位で変形していることが珍しくありません。精度の高い社外品であっても、車体側の歪みによってチリ(隙間)が合わず、無理にボルトを締め込んでカウルを割ってしまう失敗が多発しています。
さらに、SNS上の「ボルトオンで簡単に付いた」という短絡的な情報を鵜呑みにし、必要な専用ステーや防振ダンパーの交換を怠ることも、走行中のビビり音やボルト脱落といった二次被害を引き起こす引き金となっています。