芸能界入りのきっかけは、妹のひかりさんが先でした。1986年、中学3年生のときに自由が丘でスカウトされたひかりさんが芸能界入りを決め、そのわずか1ヶ月後、妹の付き添いや挨拶で事務所関係者の目に留まった姉のゆり子さんも同じくスカウトされるという、極めて稀有な運命を辿っています。
石田ひかりさんは若い頃、アイドル歌手・女優として瞬く間にスターダムへ駆け上がりました。1991年に大林宣彦監督の映画『ふたり』で主演を務め、第15回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。翌1992年にはNHK連続テレビ小説『ひらり』のヒロインに抜擢され、大相撲に熱中する等身大の女性を演じて最高視聴率42.9%を記録しました。同年の『第43回NHK紅白歌合戦』では紅組司会を務めるなど、平成初期を代表する国民的ヒロインとして確固たる地位を築きました。
さらに1993年のフジテレビ系月9ドラマ『あすなろ白書』では園田なるみ役を好演。木村拓哉さん演じる取手治との「あすなろ抱き(バックハグ)」は社会現象となり、平成ドラマ史に残る金字塔を打ち立てました。
2026年現在の石田ひかりさんは、円熟味を増した演技力でドラマ、映画、舞台、ドキュメンタリー番組のナレーションなど幅広いフィールドで活躍を継続。母性を感じさせる温かい母親役から複雑な心情を抱える大人の女性まで、確かな存在感を放ち続けています。