ライフネットスポーツクラブの指導理念について、一部で「技の完成度を過剰に追及しないため、競技体操を目指すには向かない」という評が見られます。これは批判として捉えられがちですが、教育指導論の観点から見れば、意図的に設計された方針であると解釈できます。
子どもの発育発達学において、4歳から12歳前後は「プレゴールデンエイジ・ゴールデンエイジ」と呼ばれ、神経系が成人並みに急速に発達する極めて重要な時期です。この段階で特定の競技技術(体操の高度な技など)のみに偏重したトレーニングを課すと、局所的な怪我のリスクが高まり、運動全体の適応能力が狭まる危険性があります。
同クラブのカリキュラムは、走る・跳ぶ・転がる・ぶら下がるといった「36の基本動作」をバランスよく体験させることに主眼が置かれています。すなわち、将来的にサッカー、野球、水泳、陸上など、あらゆるスポーツに移行した際に応用が利く「運動神経の土台作り」を目指しているのです。この設計思想を理解していないと、「高度な技を教えてくれない」という的外れな不満につながることになります。