「時の流れに身をまかせ」の普遍性は、国境や言語の壁を軽々と越えて世界中で支持されています。アジア圏では中国語版「我只在乎你(あなたしか見えない)」として絶大な知名度を誇り、中華圏では国家や体制を超えて愛される事実上の第二の国歌と呼ばれるほどの社会的影響力を持ちました。
英語翻訳においては、「Give yourself to the flow of time」や「I only care about you」といった英題で紹介されることが多く、英語圏のリスナーにも「人生を運命の河の流れに委ねる東洋的な諦念と情熱」として高く評価されています。西洋のポピュラー音楽に見られる自己主張の強さとは対照的な、静かで深い献身の美学が独特の魅力を放っているのです。
また、徳永英明、JUJU、つるの剛士、岩崎宏美など、数々の実力派カバー歌手によって歌い継がれている点も見逃せません。男性ボーカルがカバーすることで「女性にすがる男性の哀愁」へと意味合いが変化したり、現代のR&Bシンガーが歌うことで洗練された都会の孤独へと昇華されたりと、歌い手によって楽曲の多面的な魅力が引き出され続けています。