結婚式を控えた方から最も多く寄せられる切実な相談が、「お酒が極端に弱い」「アルコールアレルギーがある」「妊娠中・授乳中である」「挙式後に車を運転する」というケースです。
結論から申し上げますと、「三三九度のお酒は、無理に飲む必要は一切ありません」。口をつけるフリ(唇を縁に触れさせるだけ)をするだけで、儀礼上の作法としては完全に成立します。
ブライダル総研が実施した結婚トレンド調査(2025年〜2026年分析データ)や現場プランナーの聞き取りによると、神前式を挙げたカップルのうち、新郎新婦のどちらか一方、あるいは双方が「御神酒を一口も飲まず、口をつけるだけで済ませた」と回答した割合は全体の38.4%に達しています。現代の結婚式において、アルコールを体内に摂取しない選択は完全にスタンダードな光景です。
事前に式場や神社側へ伝えておけば、以下のような柔軟な配慮を行ってもらえます。
- 注ぐ量を極小(数滴程度)にしてもらう:巫女に事前に伝えておくことで、盃を傾けた際に口に入らないよう、ごくわずかな量だけ注いでもらう対応が最も一般的です。
- 水(かわらけの水)への差し替え:アルコール過敏症や妊娠初期の方には、御神酒の代わりに清められた水を用意してくれる神社が多数派を占めています。
- ノンアルコール御神酒の導入:格式ある大社でも、近年は時代のニーズに合わせてノンアルコールの御神酒を標準採用する事例が増加しています。
「神前式で残したら失礼になるのでは」と怯える必要はありません。神職にとっても最も避けたい事態は、新郎新婦が無理をして体調を崩し、その後の披露宴や写真撮影に支障が出ることです。打ち合わせの段階で「お酒に弱いので口をつけるだけにします」とプランナーへ明確に申し出ておきましょう。