本殿への参拝だけで満足して引き返してしまう参拝者が少なくありませんが、玉置神社の根源的な信仰対象は、本殿から山頂へと続く山道の中腹に位置する「玉石社(ぎょくせきしゃ)」です。
玉石社には社殿と呼ばれる建物がなく、地表に露出した丸い巨石(玉石)そのものを御神体(大巳貴命)として崇拝する原初的な磐座(いわくら)信仰が維持されています。古くからの習わしでは、本殿を参拝する前にまず玉石社へ参る「本殿前参拝」が正統と語られることも多く、修験者たちもこの玉石社で祈りを捧げてきました。静寂に包まれた森の中で巨石に向き合い、礼を尽くして手を合わせる時間は、玉置神社参拝におけるハイライトと言えます。
また、授与品の中で特に高い人気を誇るのが「弓神楽の幸運鈴」です。清らかな神木の材と端正な鈴の音色で作られたこの神具は、鳴らすことで自らの心身と空間を祓い清め、運気を切り開くお守りとして珍重されています。授与所での取り扱い数には限りがあるため、早めの時間帯に確認することが推奨されます。