スイカの真価が発揮され、全読者を震撼させたのが南米アラハでの「全人類再石化」局面です。敵勢力との熾烈な攻防の末、地球全土に石化光線(メドゥーサ)が放たれる中、千空たちは唯一の希望としてスイカを石化装置の起動タイミングに合わせて配置。仲間たちが次々と石化していく絶望の嵐の中、計算通りに設置されていた復活液の飛沫によって、スイカだけが数年後に単独で石化から目覚めることになります。
目覚めた世界には、動く人間は誰一人いません。頼れる千空も、怪力のコハクも、すべて冷たい石像のまま。わずか10歳前後の少女が、完全な孤独の中で「仲間を復活させる」という途方もない使命を背負うことになったのです。
千空が残した紙切れの手がかりを頼りに、硝酸の採取からアルコール醸造、配合の試行錯誤を幾百回、幾千回と繰り返す日々。孤独のあまり涙を流しながらも歩みを止めず、7年という歳月をかけて自力で復活液を完成させました。
復活液を千空の石像に注ぎ、目覚めた千空が目にしたのは、すっかり大人へと成長したスイカの姿でした。泣きじゃくるスイカに対し、千空が放った「よく頑張ったな、スイカ」という言葉は、作品全体のハイライトとなる圧倒的なカタルシスを生み出しました。