多くのメディアや投資家が熱い視線を送るのが、トップ陣の年収や報酬体系、そしてそれを裏付ける独自の経営哲学だ。一般的な大手上場企業の最高経営責任者(CEO)が数億円規模の莫大な報酬を得るケースが増えるなか、同社では過度な役員報酬の追求を避け、利益を店舗や従業員、そして社会へと還元する姿勢を貫いている。
創業者である宗次徳二氏の教えである「売上目標を追わない」「お客様第一主義」という驚きの経営理念は、今も色あせることがない。数字のノルマに追われて現場が荒廃するのを防ぎ、一人ひとりの来店客に心から満足してもらうことだけを追求する。一見すると非効率に思えるこの哲学こそが、結果として驚異的なリピート率と高い収益性を生み出すという逆転の発想を実現している。