本作を語る上で欠かすことができないのが、主人公・ハムテル(公輝)の愛犬であるシベリアン・ハスキーの「チョビ」だ。キリッとした強面な外見を持ちながら、根は極めて臆病で心優しいチョビの愛くるしいキャラクターは、当時の日本全国に凄まじいハスキー犬ブームを巻き起こした。
昭和から平成にかけての日本のペット事情を知る専門家は、「それまで大型犬といえば家を守る『番犬』のイメージが強かったが、チョビの存在が『家族として共に生きるパートナー』という意識を根付かせた」と語る。2026年の今日においても、動物を愛する文化の基礎を作った金字塔として、その功績は色あせていない。